正しいヒゲの剃り方
基礎知識
■ヒゲを剃るタイミングについて
ヒゲを剃るタイミングは、朝の方が良いと言われています。
理由は単純で、ヒゲが最も伸びる時間帯が朝方(午前6時~10時くらいの間)だからです。また、しっかり睡眠を取った後の方が肌の水分が多く、肌が修復されたコンディションが良く、カミソリ負けしにくいということもポイントです。
ただし、起きてすぐ、いきなりヒゲを剃るのはNGです。起きた直後は顔がむくんでいる状態のため、ヒゲが埋もれて剃りづらいからです。
朝起きた後、15分程度経ったあたりにヒゲを剃るのが肌のコンディションも整っていて、快適なヒゲ剃りができるタイミングでしょう。
■シェービング剤について
シェービング剤にも色々種類がありますが、まずはT字カミソリ用と電動シェーバー用で、同じシェービング剤と呼ばれるものでも効果が異なることを覚えておいてください。
T字カミソリ用のシェービング剤は、肌の滑りを良くして摩擦を減らすもので、これによって余分に肌を剃ってしまうカミソリ負けを防ぐ効果があります。
一方、肌を濡らさずにヒゲを剃る電動シェーバー用のシェービング剤は、肌の滑りを良くする効果とともに、肌を引き締めてヒゲを立たせることでヒゲを剃りやすくする効果があります。
このため、それぞれ反対に使ってしまうとヒゲがうまく剃れなかったり、カミソリ負けを起こす原因になったりしてしまうので要注意です。
T字カミソリの場合(ウェットシェービング)
■ヒゲ剃り前の準備をしっかり
T字カミソリの場合、特に入念に事前準備をすることが快適なヒゲ剃りに繋がります。まず重要なのは、ヒゲに十分な水分を与えることです。暖かいお湯でゆっくりと顔を洗ったり、蒸しタオルでヒゲを蒸らしたりするのが良いでしょう。
ヒゲは通常の状態だと非常に硬く、そのまま剃ると肌だけでなく刃先にもダメージが与えてしまいます。水分を与えることで、ヒゲが柔らかく、剃りやすくなります。
ヒゲと肌に十分な水分を与えたら、肌が濡れた状態のまま、シェービングフォームをつけていきましょう。こうすることでヒゲがより柔らかくなり、またヒゲを剃るときの摩擦を軽減してくれます。
■ヒゲ剃りは剃りやすいところから、まず順剃りで
ヒゲを剃るときのポイントの一つは、一番剃りやすい部分から剃ることです。頬や揉み上げなどから始め、ヒゲの硬いアゴや口まわりは最後に回すことで、水分が十分に浸透して柔らかくなり、キレイに剃ることができます。
また、もう一つ重要なポイントは、最初はヒゲの生えている流れに沿って順剃りでヒゲを剃っていくことです。いきなり逆剃りしてしまうと、ヒゲだけでなく肌も引っ張られてしまうため、出血やカミソリ負けの原因になってしまいます。
まずは順剃りでヒゲを剃り、それが一通り終わってから、剃り残しなどを逆剃りして仕上げてください。また、完全な逆剃りではなく、ヒゲに対して45度程度の角度で剃っていくとカミソリ負けや出血予防に効果的です。
なお、T字カミソリは剃っている間に刃と刃の間にどんどん剃り落としたヒゲがたまっていきますので、定期的に洗い流すようにしてください。
■ヒゲを剃った後のケアも忘れずに
ヒゲを剃った後の肌はとても敏感な状態になっています。仕上げは冷たい水で洗顔し、シェービングクリームをしっかり落としていきましょう。冷水で洗い、肌と毛穴を引き締めてクールダウンすることが重要です。また、洗顔後は化粧水やアフターシェーブローションなどでケアするのも効果的です。
電動シェーバーの場合(ドライシェービング)
■電動シェーバーでのヒゲ剃り準備
電動シェーバーは、ドライ剃り(ドライシェービング)という水を使わず、そのままヒゲを剃るシェービング方法が可能です。この場合、T字カミソリと違い事前の準備が少なくてすみます。
とはいえ、ドライシェービング用のプレシェービングローション等を事前に使っておくとしっかりとヒゲが剃れ、肌のダメージも少なくなりますのでお勧めです。
■ヒゲ剃りは刃を肌に直角に当てる
電動シェーバーでヒゲを剃るときに重要なポイントは、刃を肌に対し直角に当てて剃っていくことです。
直角に刃を当てたら、そのままシェーバーの重さを利用して、軽く上から下に滑らせるように剃ると良いでしょう。シェーバーを強く押し当ててしまうと肌が傷つく原因になりますので、注意してください。
■剃りにくい部分は
アゴの裏などの剃りづらい部分は、空いている手で軽く肌を伸ばし、ヒゲを立たせて剃ることでしっかりと剃ることができます。この場合、早くシェーバーを動かすと外刃の穴にヒゲが入らず、キレイに剃れないため、ゆっくりと動かしましょう。鼻の下や唇の下は、小刻みに剃っていくと確実です。
また、剃りづらい部分はヒゲが色々な方向に生えていたりしますので、ヒゲの流れと逆に剃っていくのも効果的です。肌が強い方は、いきなり逆剃りをしてしまっても良いでしょう。
■長い毛の処理方法
もみあげのキワ部分などの長い毛は、電動シェーバーでは剃りにくいものです。機種によってはトリマー等の専用刃が準備されていることもありますので、そちらで剃っていきましょう。
■ヒゲ剃り後は
肌への負担が少ないといわれる電動シェーバーでのヒゲ剃りですが、体調やその時の剃り方によっても、肌荒れやカミソリ負けは起きてしまいます。やはりしっかりとアフターケアをすることは大事です。アフターシェーブローションや化粧水などでしっかりとアフターケアをし、肌荒れや肌の乾燥を防ぎましょう。
電動シェーバー・もうひとつの剃り方
■電動シェーバー+ウェットシェービング
時間をかけず、手軽にどこでもヒゲを剃れるのは電動シェーバーの魅力のひとつです。
ただ、ドライシェービングで肌が荒れてしまったり、思ったよりもキレイに剃れない方もいるかと思います。そんな方には、電動シェーバーでのウェットシェービングをお勧めします。
■ウェットシェービングができる電動シェーバー
最近ではお風呂でも剃ることのできる完全防水の電動シェーバーも多く発売されています。そうしたシェーバーであれば、肌を濡らした状態でシェービング剤をつけ、ウェットシェービングでヒゲを剃ることが可能です。
■ウェットシェービングの方法
電動シェーバーでのウェットシェービングの方法は非常に簡単で、T字カミソリのように事前に肌を蒸らしたり、ぬるま湯で洗顔してヒゲを柔らかくし、シェービング剤をつけた後に電動シェーバーでヒゲを剃るだけです。
ヒゲの剃り方は電動シェーバーと同じで T字カミソリよりも簡単に剃ることができ、ドライシェービングに比べると、多少準備に時間がかかりますが、深く剃ることができ肌へのダメージも殆どありません。また、ヒゲが飛び散るといったこともなく、水で流すだけで済むのでメンテナンスも簡単になります。
公開日:
最終更新日:2015/07/14