ラムダッシュPRO 6枚刃
高級シェーバで、「最もバランスが取れている」機種
パナソニックの上位機となる、ラムダッシュ6枚刃モデル
新機種のポイント
2022年度に新機種が発売となっています。2022年機とそれ以前の機種の違いは、お風呂剃り対応機(ES-LV5H)に、洗顔剤やボディソープでの「泡メーキングモード」が付いているかどうかとなります。
筆者は使ったことがないのですが、風呂剃りを良くする方には便利な機能かと思います。
ただ、泡メーキングに使えない石鹸、スクラブ剤、フォーム以外のシェービング剤もあり、これまでのお風呂剃りに不満がないのであれば古い機種でも良いのかなと思います。
むしろ、お風呂剃りを頻繁に使用しない方にとっては、新機種の登場で値段が下がった2021年モデルから選ぶのがリーズナブルに最上位機種を使う選択肢として狙い目かと思います。なお、2021年機は、型番が2つ(販売経路の違い)ありますが、性能は同じとなっています。
抜群の剃りやすさ、速さ
シェービング速度は、ラムダッシュの優れたポイントといえます。
6枚刃で外刃の面積が広い上に、内蔵するリニアモーターにより、内刃が毎分14000回の高速リニア振動で刃が振動します。
【6枚刃】
加えて、5Dヘッドの柔軟な稼働によりシェービングにかかる速度が、全メーカーを通しても、最も短くて済みます。
向上した深剃り力
2つのフィニッシュ刃がセットされていること、刃の部分がヤスキハガネという日本刀と同じ鍛造技術でつくられたもので、高い深剃り性能が期待できます。また、6枚搭載した刃の面積が広いので肌との密着感を得やすく、ツルツルな剃り味を実現しています。
また、クセヒゲの処理能力は、これまでのラムダッシュでは課題といえたかと思います。
しかし、本機種ではくせ毛対応力を強化するくせ毛ドリフト刃をダブルで採用するようになり、この弱点を高レベルで緩和できています。
優れた曲線部対応力
ヘッド部分が上下・左右・前後・軸方向など柔軟に動き回る5Dアクティブサスペンション機能を採用しており稼働性が高く、アゴ等の曲線部分の対応力は、他社に比べても高いです。また、外刃の部分が浮き沈みするフロートヘッドとなっており、アゴ部分の剃り残しなく剃り上げることができます。
バランスの取れた肌へのあたり
通常、深剃り性能を高めると肌を傷つける可能性が上がり、深剃り性能との両立は難しくなってきます。しかし、ラムダッシュの上記機種では、刃と刃の間に「金色の」スムースローラーを装着し過度な押しつけを防止して、肌ケアと深剃りのバランスをうまく取っています。
その上で、本機種に搭載されたラムダッシュAIは、刃の振動量を基にヒゲの量・濃さを解析し、パワーを制御しています。また、6枚刃で肌にあたる面積も広く、肌へのダメージを分散させることからも、「肌に優しい」剃り味を実現していると言えます。
優秀な洗浄機
ラムダッシュの洗浄機は、充電・洗浄だけでなく、乾燥まで対応できます。
消耗品コストも、他社よりも洗浄機の洗浄剤が安い(月200円ほど)です。
ライバル機種であるブラウンの電気シェーバーの約半額以下のコストです。
また、アルコールが含まれるため洗浄液の殺菌に対応し、清潔性もキープされます。
高い替刃のコストパフォーマンス
替刃も安いので、コストパフォーマンスの点では最も上位です。
パナソニックのシェーバーは、日本製の外刃のため、耐久性が比較的高いといえます。
また、内刃と外刃はセットになっていて、ワンタッチで取り外せるのでお手入れも簡単になっています。
課題点
大きなヘッドのつくりから、鼻の下等の狭い部分の処理は少し苦手で、使用者も慣れが必要かと思います。
また、往復式シェーバー全般的に言えることですが、静音性は、期待できません。数少ない明確な欠点と言えます。
その他
重さは、幅広のヘッド構造なので、一見すると重そうですが、実際は210gです。
ブラウンの最上位機(シリーズ9 Pro)とほぼ同じですが、ラムダッシュ5シリーズよりは少し重くなっていますので、一度実機を持ってみる等してその感覚を掴んでおくのをおすすめします。
まとめ
本機は、抜群の剃りやすさ、速さを実現したうえで、深剃り・肌への優しさ・くせ毛対応力などを高いレベルでまとめた総合力に優れたバランスの良い機種だといえます。
忙しい朝にサッとヒゲを剃りたい方には最適な機種といえるでしょう。
これまでの評価をまとめると以下のようになります。
優れた部分
・抜群の剃りやすさ、速さ
・深剃り・くせ毛対応力
・優しい肌あたり
・安めの消耗品費
イマイチな部分
・静音性
・風呂剃り未対応
その他
電気シェーバー自体、試用が難しい電化製品になりますので、もし、いろいろな機種から購入するシェーバーに迷ったらオススメしたい機種です。
新旧両機種ありますが、こちらの場合も、「泡メーキングモード」の部分しか機能差がありません。お風呂剃りを頻繁に使用しない方であれば、新機種の登場で値段が下がった2021年モデルから選ぶのが最上位機種を使う上ではおすすめになります。ただし、洗浄機がありませんので、その点はご注意ください。
評価
切れ味のよさ ★★★★★
剃りやすさ・速さ ★★★★★
肌当たりのよさ ★★★★★
取り回しのよさ ★★★★☆
手入れのしやすさ ★★★★☆
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総合評価 ★★★★★
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